時流は、ほんもの商売の源流であり「メシの種」である

2006年01月26日

 人と人との営みを商売と申します。そして商売の基本は「働く」ことであります。
 働く、とは「傍(はた)」を「楽(らく)」にすることで、昔から、商売繁盛の秘訣は「目の前のお客さんを心の底から喜ばせること」と言われてきました。
 お客さんを心の底から喜ばせるためには、そのお客さんがどこで喜ぶのか、なにを欲しがっているのかをしっかりと理解しなければなりません。お客さんが求めていないところで商売をしているのでは、いくら一生懸命に働いても、お客さんは喜ばないので儲かる筈がありません。

 「こうなればいいなあ」とか「こういうものが欲しいなあ」というのを「ニーズ」と申します。世の人々のニーズは決して一定不変のものではなくて、世の中の変化とともに移り変わっていきます。このニーズの移ろい行くさまを「時流」といいます。

 時流を正しく理解してその時代のニーズの真っ正面で商売を展開していけば、必ず商売は繁盛し企業は発展していきます。これを「世のため人のために役立つ働き」と申します。 この働き以外で利益を得るやり方があります。例えば、法律すれすれの株式操作など、詐欺まがいのマネーゲーム商法で莫大な利益を上げるやり方は、世のため人のためという観点から見れば、百害あって一利なきもので、あぶく銭に群がる人間の弱点につけ込んだ悪徳にせもの商法であり、やがて白日の下に消え去る陽炎の如きものであります。
 時流は、本来のほんもの商売の源流となるもので、「メシの種」であります。

kaicho_01.jpg牧友会名誉会長
牧内 操




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