今、自分の立っているところの足元を深く掘れ! そこに必ず泉あらん

2005年10月27日

 自分の商売が不況のどん底に落ち込んで二進も三進もいかなくなった時は、ほとんどの場合、自分の商売が時流から外れてしまっていることに原因があります。

 時流に乗る!にはどうしたらいいか?大きな時代転換期の今、時流に乗る商売をやっていくためには、今までやってきた商売を廃業して、時流に適合した全く新しい商売を始めることだと考える人は大勢います。しかしそれは大変なことで、ヒト・モノ・カネなどなにからなにまで新規に調達しなければならず、容易なことではありません。そしてほとんどの場合、方向大転換は失敗してしまいます。

 昔の諺に曰く「今、自分の立っているところを深く掘れ! そこに必ず泉あらん」

 今まで長く続けてきた自分の商売の、地盤、看板、経験、力量、人間関係、等々を改めて見直し、深く掘り下げて自分の得意とするところへ集中する、商売の特色をはっきりと打ち出す。なによりも大事なことは、今、目の前の「お客さん」が自分の商売に対してどんな期待を持っているのか、をはっきりと知りそれを掴むことです。その「お客さんのニーズ」を満足させるために、今持っている全力を挙げて対応していく。そうすれば、自分の商売が「時流に乗る」ことは必ず、可能となります。

商売繁盛の秘訣(その2)

2005年10月03日

 昔、中国で第一の学者と自負する白楽天が、当事最高の佛教者として高名な道林禅師を訪ねて「佛教の極意はなんですか?」と問いました。すると禅師は「悪いことはしない、善いことだけをやっていく」と答えました。 なんとも分かりきったことなので、白楽天は思わず「なあんだ、そんなことは三歳の子供でも知っていますよ」と嘲笑しました。すかさず禅師は「三歳の子供でも知っているが、八十歳の老人でも行い難い!」と喝破しました。

 「商売繁盛の秘訣」もそれと同じで、誰でも知っている当たり前のことなのに、ほとんどの企業経営者がそれを出来ない、出来ていない。それが証拠に、自分の企業に商売繁盛を実現している経営者は、世の中で常に少数です。「商売繁盛の秘訣」と称して、言葉巧みに難しい理論や得たいの知れないノウハウを売り物にする商法がありますが、これらはほとんどの場合、詐欺商法と思って間違いないでしょう。(その1)で言ったように「商売繁盛の基本」は、時流に乗る!ことです。

 「時流」とは、その時代に生きる人々の「こうなればいいなあ!」という思いです。その思いにぴったり合った商売を展開していくと、必ず繁盛していきます。これを「時流に乗る!」と申します。次回は「時流に乗るにはどうしたらいいか?」についてお話しします。

kaicho_01.jpg牧友会名誉会長
牧内 操




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